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子育てママ必見! モンテッソーリ教育って知ってる? その4

「モンテッソーリ・スタイルの子供部屋創り」の最終回は、子供部屋を完成させる最後の1ピースであり、もっとも重要な「親と子供の接し方」についてです。
前回までの記事はこちら

【自主性と知性を伸ばす 子供との付き合い方】

ポイント1 「よき観察者」であること

子供が好奇心・探究心を十分に発揮するには、何に興味を持っているかを察知することが大切です。

子供の敏感期は、「秩序」、「運動」、「感覚」、「言語」など成長過程に応じてさまざま。時には、いたずらしているだけに見えることもあります。ですが、実は「できるようになりたくて一生懸命」だったり、「いたずらではなく真剣に」取り組んでいたりするのです。

敏感期には一般的な年齢や月齢の目安がありますが、それでも子供によって差があります。子供のみせる「やってみたい!」、「成長したい!」というサインを見逃さないようにしてください。

【子供の敏感期】
●秩序の敏感期(半年〜4・5歳)
配置や順番にこだわる時期。
● 小さいものへの敏感期(2〜3歳)
大人が気づかないような小さいものにも反応する時期
● 運動の敏感期(前期0〜3歳、後期3〜6歳)
前期は歩く、座るなど基本的な動き。後期はより細かい動き。
● 感覚の敏感期(前期0〜3歳、後期3〜6歳)
五感の刺激に対する敏感期。前期は無意識、後期は意識的で言語化したりする。
●言語の敏感期(前期7カ月〜3歳、後期3〜6歳)
前期は「話し言葉」、後期は「文字」。
● 数の敏感期(4〜5歳)
カレンダーや車のナンバーを読んだり、色々なものを数えようとする時期。
● 礼儀と作法の敏感期(3〜6歳)
挨拶やマナーに敏感になり、身近な大人の真似をする時期。
● 文化の敏感期(6〜9歳)
言語や数を超えて、生き物や世界のことに興味を示し始める時期。

ポイント2 「よき援助者」であること

観察によって敏感期を察知したら、それに応じた玩具・教具を与えてあげることが必要になります。モンテッソーリ教育には敏感期に応じた「日常生活」、「感覚」、「算数」、「言語」、「文化」という5つのジャンルがあり、それぞれ専門の教具があります。

「ですが、すべて揃えるとなると非常に高価。それよりも、子供に合わせた教具を親が作ってあげることをオススメします。ポイントは、子供に合ったサイズで色や形がシンプルできれいなこと。そして、何より重要なのは、その教具の使い方を『ひとつひとつの動きをゆっくり、最後までやってみせる』ことです。子供は大人の動きを真似ることで“動きながら学ぶ”のです。言葉で伝えるのではなく、模範をみせること。これを“提示”といいます」(五味さん)

穴の大きさに合わせてスーパーボールを入れていく手作り玩具。触覚を刺激する教具もこんなに簡単にできちゃうんです!

「教具作りには、『P・G・S』を覚えておいてください。『P(ペアリング)=ふたつのものを比べてペアにする』、『G(グレーディング)=3つ以上のものを順番づける』、『S(ソーティング)=3つ以上のものを分類する』。この3種類が子供は大好き! そして、遊びとともに知性も伸びていくんです」(五味さん)

こちらは「算数」のジャンルの専門教具。基本的に専門教具は高額なので、全てを専門教具で揃えなくても、綺麗だったり質感の良いものなど、気に入ったアイテムに絞り込んで購入するのもあり!

子供の興味に合った教具を作り、丁寧に提示することで、子供が自分で成長しようとする力を助ける“よき援助者”になる。

創始者マリア・モンテッソーリは、「子供を見守るのは、子供の中にある知性という炎を燃やし続けるため」と語っています。自発的に知性や感性を磨くことを覚えた子供は、大人になってもそのまま自分の足で歩み続けることでしょう。

炎が燃え続けるためのたしかな芯を子供に植え付けてあげること―それこそが、幼児教育の一番の役割かもしれませんね。

スーパーバイザー

五味沙織

80年生まれ。2児の母。
私立幼稚園、幼児教室でモンテッソーリ教育教師として勤務ののち独立。
チャイルドマインダー、チャイルドカウンセリング、家族療法カウンセリングなどの資格も生かし、家庭でのモンテッソーリ教育の実践のための子育て支援を続ける。


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