みんなの住まい

みずみずしく、シャキっと。一足早い春の訪れを球根植物で感じてみよう。

気候は冬まっただ中。でも、お花には一足早い春が訪れているってご存知でしたか? そんな象徴的な植物が「球根植物」。水栽培のヒヤシンスや土に植えるチューリップはお馴染みですが、そればかりではありません。瑞々しくて、シャキッとしていて、どこか軽やか。今回は、そんな「球根植物」の生け方をご紹介します。

今回の先生:chi-ko/Florist

季節のひかりに映える植物や咲きすすむ時間を楽しめるお花を通して、コミュニケーションの種を蒔いている。2015年11月、下北沢にて花屋「Forager」をオープン。草花や枝ものを中心に、経年変化も楽しめるようなお花の楽しみ方を提案している。


みなさん、こんにちは。フローリストのチーコです。今回は、わたしもとっても好きな「球根植物」の生け方をご紹介します。球根植物をそのまま生けることは、もしかしたらそんなに知られていないかもしれません。でも、安定感があってタフなので、初心者でもはじめやすいお花のひとつなんです。

今回ご紹介するお花は2種類。

ひとつは、原種に近い「ポリクロマ」というチューリップ(写真、右)。咲くと中に鮮やかな黄色が見えてくるのが可愛らしいんです。もうひとつは、ムスクのような香りがすることから名付けられた「ムスカリ」です(写真、中央)。ムスカリは、園芸品種としてはとてもメジャーですが、鮮やかなブルーが特徴的なので、シンプルに生けるのもオススメ。 使うのは、花、器、水。これだけです。


今回の花器は、球根を見せてあげたいので、透明のガラスのものを使いましょう。今回はメイソンジャ―、グラス、足付きグラスを用意してみました。球根は比較的安定感がいいので、口の広い器でも大丈夫。
お家で普段つかっているグラスやガラス食器で試してみてください。

まず、器に少し水を入れておきます。球根植物は、根っこの先っぽから水を吸うので、器の底からちょうど1㎝弱くらいの水が入っていれば充分。水が多すぎると悪くなってしまうので気をつけましょう。
では、お花を生けていきます。

茎の部分を持って、そっと器に置いていきます。メイソンジャーやグラスに生けるなら、3球くらいがバランスが取れていいと思います。小さな器なら、1輪でも可愛らしく生けられますよ。

生ける時のポイントは、そのお花ごとのキレイな角度をみつけること。お花って、まっすぐではなくて、どちらかにちょっと曲がっています。だから、この子はどっちの向きがキレイかな〜って、花の顔の向きをいろいろ試してみると、必ずしっくりくる角度が見つかるはず。わたしは、生ける時にお花と「目が合えばベスト」って思いながら生けています。

球根植物って、本当によく水を吸います。そして、葉や花びらから水分を蒸発させているんです。だから、花の顔が近づきすぎないようにするのもポイントのひとつ。近すぎると、蒸れて悪くなってしまうことがあるんです。
でも、まずはそんなに神経質にならず、お気軽にやるのが一番。

生けたお花は、できるだけエアコンの風が当たらないところ、また、日が当たる場所より涼しいところに置きましょう。そして、目で見て水が濁ってきたら、根を洗ってあげましょう。そうでなければ、お水を取り替えたり足してあげれば大丈夫。

お花が終わってしまったら、球根をベランダの風通しの良いところで乾かして、秋ぐらいにプランターの土にポイッと植えておきます。もしかすると、11月〜12月くらいにネギみたいな葉が出てくるかもしれません。出るかどうかもお楽しみ!


わたしも市場に球根植物が出てくると、春が来た感じがしてとっても嬉しくなります。外はまだまだ寒いですが、お家では季節を先取りして、一足早い春の訪れを感じてみてください。


フォトグラファー:永野雅子

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