みんなの住まい

サイト閉鎖のお知らせ

「みんなの住まい」にアクセスいただきましてありがとうございます。

開設以来多くの方にご愛顧いただきましたが、令和元年9月30日をもちまして閉鎖させていただくことになりました。
今まで「みんなの住まい」をご覧いただきました皆様には、心よりお礼申し上げます。

長らくのご愛顧誠にありがとうございました。

ふんわりと軽やかに。黄色が眩しいミモザで、春の高揚感を。

3月8日は、何の日だかご存知ですか? 実は、この日は「ミモザの日」と呼ばれていて、イタリアでは男性が女性にミモザをプレゼントする素敵な習慣がある日なんですよ。今回は、そんな愛と幸福の象徴として愛されているミモザの生け方をご紹介。眩しいほどの鮮やかな黄色と、ふわふわとした花がかわいらしいミモザで、ぜひ、春がやってきた高揚感を感じてみてください。

今回の先生:chi-ko/Florist

季節のひかりに映える植物や咲きすすむ時間を楽しめるお花を通して、コミュニケーションの種を蒔いている。2015年11月、下北沢にて花屋「Forager」をオープン。草花や枝ものを中心に、経年変化も楽しめるようなお花の楽しみ方を提案している。


みなさん、こんにちは。フローリストのチーコです。
春という季節の最も象徴的なお花と言うと、多くの人は桜を思い浮かべるかもしれませんが、私の場合、桜が咲く前に「春がきた!」という特別な高揚感を感じるのはミモザ。ミモザの降り注ぐような黄色って素敵ですよね。

余談ですが、春ってタンポポとか菜の花とか、黄色のお花が多いんです。それは、春一番に活動をする虫が好きな色が、黄色だからなんですって! 花は自力で受粉できないものが多いので、虫に見つけてほしくて一生懸命! そう思うと、お花ってあらためて健気でかわいらしいなぁ、って思います。

さて、今回生けるミモザですが、実はいろいろな種類があるんです。
日本で多く流通していて最も手に入りやすいのは、ギンバアカシア(写真中央)。
細くて細かい葉っぱが特徴的です。最近人気なのは、シンジュバアカシア(写真右)。これは、葉っぱが丸くて、ギンバアカシアよりも葉っぱが落ちにくいんです。そして、とっても珍しいのが品種名不明の輸入もの(写真左)。こうして、葉っぱの形やお花の大きさが違うだけで、佇まいが随分違いますよね。

お花屋さんで売っている切り花のミモザは、一本の枝にフカフカに咲いている部分ときゅっと閉じているつぼみの部分があると思います。多くの切り花は、水につけておけばそのうち咲きますが、ミモザは木のエネルギーで咲いているので、切り花のつぼみが咲くことは、とても難しいことです。なので、買うときは、すでにフカフカに咲いているものを購入するのがオススメ。1本が大きいので、枝の根本から切って分けていけてもいいかもしれませんね。

今回は、グラスハンドルコーヒーメーカーやカラフェ、空き瓶やガラスの一輪挿しを花器として生けてみようと思います。

花器は口がすぼまっている方が本数が少なくても形になりやすいと思います。また、枝がしなっているものが多いから、高さがある方がミモザのよさが引き立ちます。ミモザって、枝が広がっているので「器に安定感」が必要。そして枝物で重いので、倒れないようにお水を多めに入れておきましょう。

花器を用意したら、ミモザの長さを決めます。水につかる部分に葉っぱやお花があると、バクテリアが繁殖しやすくなって腐ってしまうので、手で丁寧に取ってあげましょう。この時、葉が取れて骨っぽくなってしまっているところや、枯れてしまっている葉、蒸れて退色してしまっている葉も、やさしく摘んであげましょう。

この一手間を加えると、無造作に生けても不思議とキレイに決まります。ちなみに、わたしはこのひとときが大好き。ゆっくりと植物と向き合って観察できるのがいいんですよ。とっても幸せな気持ちになります。

次に、茎は花ばさみで斜めに切って、さらに縦に5ミリくらいの切り込みを入れます。枝ものは、こうすることによって茎が繊維質になって、吸水しやすくなります。

では、器に入れていきましょう。
大降りの枝からいけると形になりやすいです。ミモザはボリュームがあるお花なので、まずは考えすぎずにラフに入れてみてください。自分の方(手前)に向かって、器からミモザの花がこぼれるようなイメージで、ふわっと空気も一緒にいけこむと、自然な感じに仕上がります。気持ちを楽にして自由に生けてみてくださいね。

ちょっと気分を変えたいときは、花器の下にコースターを敷いてみてください。ガラスのかたさが和らいで、家具や空間に馴染みます。花器の結露が気になる、という方にもオススメ。骨董市でアンティークのコースターを探すのも楽しいですよ。

実は、切り花でミモザのフワフワ感をキープするのは至難の業。水をたっぷりあげていても、自然にドライになっていきます。ドライになったら、紐で軽く束ねて壁に無造作にかければ、素敵なインテリアになります。ミモザは、そんな経年変化も含めて、気軽にゆっくり楽しんでみてください。

人気記事