みんなの住まい

白金は「高級感」だけじゃなかった! 地元民が語る“ハイブリッド”な街の魅力とは?

皆さんは白金と聞いて、どんなイメージが浮かぶでしょうか。六本木や麻布と並ぶ港区の代表的なエリア、華やかで高級感のある街……。そこに暮らす奥様達は『シロガネーゼ』と呼ばれ、主婦の憧れとしてブームになったこともありました。でも、実はそんな白金には「下町風情を感じるまち」という一面もあるのです! 実際に住んで、その魅力を実感している人達に取材してきました。

TVマン、CAさんにも人気の街は、お年寄りや子どもにも優しい「下町」だった

「若いビジネスマンやOLの方も出勤前によくお見えになりますよ」。そう言って迎えてくれたのは、白金高輪駅から徒歩6分ほどのところにあるベーカリーショップ『ベッカライ ブラウベルグ』のマネージャー、青山さん。「六本木や麻布十番など、主要なエリアも近く、単身で住むにも便利ですよね。タクシーで帰りやすいからTV局の方とか、CAさんも多いと聞きます。泉岳寺駅までも徒歩圏なので、羽田空港へのアクセスがすごくいいんですよ。私も良く飛行機を利用するのですが、出張の多い方にもおすすめです」

お話を聞いた方:白金在住歴1年 青山麻世さん
白金商店会でベーカリーショップ「ベッカライ ブラウベルグ」をご夫婦で営まれています。お店のOPENに合わせて、2人のお子さん(5歳と小学校2年生)の4人で移住されたそう。
「主人が独立してお店をOPENするにあたり、最初は住み慣れた地域で探していました。なかなか良い物件が見つからなくて、ネットで調べる範囲をひろげたところ、この場所に出会いました」


そんな白金高輪に、青山さんが家族揃って引越してきたのは約1年ほど前。以前は全く別の地域にお住まいだったそうです。「実は物件探しを始めるまでは白金高輪には来たこともありませんでした。やはり港区というと高級感があってクールで……という印象しかなくて。でも、実際に訪れてみると、今まで持っていたイメージからは思いもつかないほど素朴な街だなって感じたんです。すぐに気に入って、この場所に決めました」(青山さん)

商店街のスピーカーからは、午前中は童謡、お昼には演歌が流れ、午後にはビートルズが流れる。

お店があるのは、のんびりとして、アットホームな雰囲気の白金商店街。お隣には老舗の八百屋さん、向かいには小さな魚屋さんがありました。保育園児がお散歩したり、お年寄りがゆっくり買い物する姿も。駅前は洗練された雰囲気で高層タワーやマンションがたくさん並んでいますが、ほんの少し歩くだけでこんな景色になるとは驚きです。
青山さんが実際に住んでみて感じたこの街の魅力は「とにかく人のあたたかさがあるところ!」とのこと。「来たこともない土地で不安でしたが、商店街の皆さんはとてもあたたかく迎え入れてくれて。子どもが小学校から帰ってくると『おかえり』と声をかけてくれます。都心でこんなにあたたかい商店街がまだあるんだ、と感激しました。これからもこの土地でずっと暮らし、この街の魅力をたくさんの方に知ってもらいたいです」(青山さん)

国際交流、異文化交流も身近に

夏祭りなど、四季を感じる地域のイベントも多いのだとか。また、地元交流には港区ならではの特徴もあるようです。「大使館や外資系企業が近いので、海外の方もたくさん住まわれています。国際交流が自然と生活の中で体験できますし、異文化に触れることで学びも多いと思います。そういう環境のせいか、子どもが通う公立保育園でも英語の授業があるんですよ」(青山さん)
単身で住んでみて、そのまま慣れた土地で永住や子育てを考える、という選択肢もありそう。

青山さんのお店を訪れる海外の方には、ドイツパンが人気だそう。

オンオフの切り替えもしやすい! 都心からのベストな距離感

「下町感が根付いていて、一人で暮らしていてもどこか街と繋がっているように感じられると思います。どの世代の方でも暮らしやすいアットホームな雰囲気。都心の職場から近いところがいいけど、オンオフをしっかり切り替えられる場所に住みたい、という方にもぴったり」と青山さん。働き盛りの若い方にとっても、まさに理想的な街なのかもしれません。

六本木は自転車で遊びに行ける距離。休日は芝公園で東京タワーを眺めながらランニングもおすすめ

若い世代も盛り上げ中! 地域おこしで街の魅力を再発見

次にお話を聞いたのは、白金高輪にキャンパスがある明治学院大学の経済学部・服部ゼミのみなさん。現地でのフィールドワークを取り入れた地域研究を行うゼミで、地元白金にある『魚らん地域』を盛り上げるために様々な活動を企画・実施しています。ゼミの活動と、毎日の通学で慣れ親しんだ白金周辺の魅力について聞いてみました。

毎週金曜日の13時〜20時まで、魚らん商店会会館で地域活性のための企画案を話し合ったり、地元の方を招いてお話を聞いたりしているそう。

「下町感と都会感がまじり合ってる」 覗くほどに奥深い街、白金

「学校から六本木や麻布は近いけど、遊びに行くことはあまりないですね。高そうなお寿司屋さんとか、大人になったら行ってみたいと思う場所はありますけど(笑)」と若者らしく話し始めてくれたのは新4年生の今村さん。ゼミに所属する学生は千葉や神奈川など都外の実家から通う人が多く、定期券を活用して通学路線内で出かけることが多いのだとか。
横浜から通っているという宮崎さんも「交通の便がよいので、遠くても通えるんですよね。白金ならどこにでも行きやすくて、社会人になって一人暮らしをしても、通勤には便利だろうなって思います」と話します。

新4年生の宮崎さん(左)と今村さん(右)。「ゼミの活動を通して、地域のつながり、人と人とのつながりの大切さに気付けた」とこれまでの活動を振り返ります。

「学校に通い始める前は、いわゆる“シロガネーゼ”のイメージを自分達も持っていました。でも、実際に歩いてみると商店街や小さなお店が多くて、かなりギャップがありましたね。ゼミの活動を通じてさらに地元の方に関わると、みんな優しくて接しやすい方ばかり。学生でも利用できるリーズナブルな飲食店もあるし、誰が来てもなじめる雰囲気の街です」 と今村さん。取材がきっかけで知ったお店が気に入り、今ではすっかり通い詰めるようになったと笑います。

宮崎さんは「高級マンションが並ぶ通りから一本外れただけで、昔ながらの商店街があってお年寄りがたくさんいたり。白金は都会と下町が混じり合う面白い街」と解説。「『こんなところに?』って思うような隠れ家的なお店も多くて。そんな店も勇気を出して入ってみると人の良さに気付かされます。TVや雑誌で紹介されるような有名店だけではなく、地元に根付いたユニークな個人経営のお店もぜひ覗いてみて欲しいです。名物店主がいたり、落ち着いて過ごせる素敵な店がたくさんあるんですよ」とディープな魅力満載の白金をアピールしてくれました。

服部ゼミの学生さん達によって考案されたご当地キャラ『ぎょらにゃん』。イベントに参加したり、周辺をお散歩して地域の方と触れ合っています。まもなく地元の喫茶店で焼き印入りのどら焼き販売が始まるそう。

魅力は「○○がない」ところ。都心にありながら、喧騒から距離を置ける場所

そして最後にお話を聞いたのは、地元情報を発信するWebサイト『白金タイムズ』を運営されている須佐さん。17年前、奥様の出産をきっかけに住まい購入を考え、目黒区から引越してきたそうです。

お話を聞いた方:白金在住歴17年 須佐直人さん
白金高輪駅から徒歩12分程のところに、奥様とお子さん2人(高1、中1)の4人でお住まいです。グラフィックデザイナーの傍ら、「白金の魅力をたくさんの人に知ってもらいたい」とWebサイト『白金タイムズ』を運営されています。


「その当時はまだ白金高輪駅はできていなくて、アクセスは少し不便だったんですよね。麻布などに比べて価格も安かったし、今後駅が開業するならということで移住を決めました」と話す須佐さん。住んでみるとその落ち着いた雰囲気と暮らしやすさにすっかり魅了されたそう。

「六本木など賑やかなエリアも近いし、大通りがあるのでうるさいかなと思っていました。でも白金高輪駅開業後もパチンコ店や繁華街のような場所はなく、静かで治安もいい。都立広尾病院や東大、北里大付属の病院など大きな病院も近いし、若い方や高齢の方も安心して暮らせる街だと思います」(須佐さん)

そして須佐さんも、青山さんと同じく街の一番の魅力は人のあたたかさだと言います。「ご近所づきあいもあるし、高級な店ばかりでなく普段使いできる飲食店もあって、親しみやすい街ですよ!」(須佐さん)

須佐さんがランチによく利用するという、レストラン「Coolie's Creek」。古民家を改装して作られたおしゃれな店内。壁面の一部はギャラリーとして展示も。中華、タイ、ベトナム料理など本格的なアジアンメニューがリーズナブルな値段で楽しめる。

仕事も遊びも自由自在! 抜群の立地を誇る白金は、資産価値も安定

「六本木で飲んでも歩いて帰れますから、ビジネスマンにはいいですよね (笑)」と須佐さん。「24時間運営のスーパーやコンビニも多く、帰りが遅い方でも普段の買い物は近くで間に合います。地元に長く住んでいる人達は六本木や麻布も自転車で行って、買い物場所を使い分けているみたいですよ。我が家は五反田TOC(※)もよく利用します。休日は恵比寿ガーデンプレイスに行くことが多いかな」(須佐さん)

※ディスカウントショップなどが多く入った商業ビル。メーカーのセールなどイベントもよく開催されている。

六本木からは白金高輪駅前までは、タクシーを使っても1,000円前後。恵比寿ガーデンプレイスは「ほどよい緑があって、気持ちが良い場所です」と須佐さん(写真右)

また、そんなアクティブな都心暮らしが叶う白金で住まいを持ったことは、資産として考えても大正解だったと須佐さんは言います。「土地の値段とか、資産価値は常に安定しています。むしろ買った当時よりも上がっていますね。今後もめったなことが無い限り、この住み良い環境は変わらないと思うので、ずっと住み続けたいと考えています」(須佐さん)

港区は都心の一等地として「住みたいエリア」で常に上位にある人気の地域。賃貸マンションの平均家賃も新築と築10年でほとんど変化がないといいます(※)。そんなエリアに住みながら下町感も味わえる、というのは凄く魅力的です。

※詳しくは「30代で家を買う! 不動産購入初心者が聞くに聞けないギモンを解決」参照

どの年代の方も「暮らしてみて、親しみやすさと人のあたたかさを知った」という白金。
これまで白金に行ったことが無いという方も、だいぶイメージが変わったのでは? 仕事や遊びは都内で縦横無尽に動きまわるけれど、住む場所には落ち着きが欲しいという方にもおすすめの街! ぜひ一度足を運び、ご自身で歩いてみてはいかがでしょうか。

取材協力

ベッカライ ブラウベルグ(Facebookページ) https://m.facebook.com/blauberg2015

白金タイムズ http://shirokane-times.com/

服部ゼミナール http://hattoriseminar.wix.com/hattoriseminar-mg

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