みんなの住まい

首都圏初*の「スマートウェルネス住宅」が完成! 体験ラボに行ってきました

少子高齢化が進み、健康ニーズが高まるなか、健康に配慮した住まいにも注目が集まっています。昨年には「健康(ウェルネス)」と「省エネ(スマート)」を重視した“スマートウェルネス住宅”の首都圏初の着工が話題になりました。そしてこの春、とうとうその物件が完成! みんなの住まい編集部は一足先にお邪魔してその全貌をチェックしてきました。

※ 本物件は“スマートウェルネス住宅”の基準(要件)を全て満たした首都圏初の建売分譲住宅になります。(東京ガス調べ。東京ガス供給エリアにおける調査)

*この物件は完売しました。記事は2016年4月25日取材時点のものです。

見て、触って体感できる! 「スマートウェルネスラボ」に潜入

今回伺ったのは、三井不動産レジデンシャルの分譲戸建住宅「ファインコート等々力 桜景邸」。全5邸の中の一つ「気品の邸」が実際の設備を見て体験できる“スマートウェルネスラボ”として公開されています(要事前予約)。

パネルや設備装置の展示が並ぶ“スマートウェルネスラボ”

『「空気環境」や「温熱効果」さらには「省エネ」など見えないものを“見える化”したこのラボは、見て、触れて、楽しく「スマートウェルネス住宅」について学べる場所になっています』そう言ってラボを案内してくれたのは、三井不動産レジデンシャル株式会社 山家 尚(やまけ ひさし)さん(以下山家さん)


清浄な空気環境は「湿度と汚染物質」対策がカギ!

『健康(ウェルネス)に必要とされる住まいの2大要素は「清浄な空気環境の維持」と「適切な温熱環境の維持」です』と山家さんは言います。かのナイチンゲールも“換気と暖房が大事だ”と看護覚書に記しているほど。ではその清浄な空気環境をつくり出す機能って、一体なんでしょうか?

一瞬で濡れた壁がサラサラ! 湿度調整はニオイ吸収もできるおしゃれな壁で

『まずは湿度についてです。突然ですが、適切な室内の湿度は大体何パーセントかご存知ですか?』そう言ってパネルクイズが出題されました。お恥ずかしながら編集部スタッフは見事不正解だったわけですが……答えは40〜70%。『湿度は低すぎると風邪などのウイルスが蔓延しやすくなり、高すぎるとダニやカビが発生しやすくなるんです』(山家さん) でも湿度調節って、自分で管理するのはなかなか難しいですよね。そこで登場するのが「エコカラット」という内装材です。

エコカラットの実演ブース

『見ててください』山家さんが見本のパネルにシュッと水を霧吹きします。一瞬パネルには水の跡が付きますが、次の瞬間には元通り。手で触っても水滴が付きません。この素材には調湿作用があり、洗濯物の部屋干しによる湿度上昇や、窓の結露を抑え、1年を通して快適な湿度を保ってくれるのだとか。さらに、ニオイを低減させる機能もあるとのことで、ブースにはコーヒー豆が入ったケースが二つ。一方はエコカラットありでもう一方は無し。ケースの中のニオイを嗅ぎ比べてみると……においの強さが違う! エコカラットが入っている方のケースは、コーヒーの立ち上るような香りが低減していました。

『スマートウェルネス住宅では、このエコカラットの採用と全熱交換換気システムによるコントロールで室内を出来る限り適正な湿度に保ちます』(山家さん)

花粉・PM2.5を約99%カット! 場所もとらない天井埋め込み型空気清浄機

続いてのクイズは「有害物質のPM2.5がもたらす危険性のある疾病は、次のうちどれ? ①肺がん ②心筋梗塞 ③狭心症」……またも編集部スタッフは不正解。実はこれ、正解は「全部」でした。『PM2.5はとても粒子が細かく、肺胞の中まで入り込むため、呼吸器や循環器系への影響が懸念されます』(山家さん)

花粉やPM2.5は主に換気時に侵入してくるように思われがちですが、洗濯物や帰宅時に衣類に付着して入ってくる割合がなんと全体の40%を占めているのだそう。そんな、侵入してしまった花粉やPM2.5を約99%捕集・清浄してくれるのが、天井に埋め込まれた空気清浄機。PM2.5よりも粒子の細かいPM0.3にも対応している集塵フィルターと脱臭フィルター、ナノイー発生器が内蔵されています。

ナノイーによる脱臭実験装置

今回採用している空気清浄機に内蔵されているナノイー発生機には、室内の家具等に付着した臭いの除去に効果を発揮します。ナノイー発生機をセットした脱臭実験装置の中では、コットンに付けたお菓子の強いニオイも化学分解され、跡形もなく消えていました。
この空気清浄機とエコカラットを併用することで、より臭いを除去できるのだそう。これなら、ペットのニオイはもちろん、家の中でホットプレートを使ったお料理も気兼ねなく楽しめそうです。空気清浄機は天井埋め込み型なので、意外とスペースをとる据え置き型の空気清浄機と違い、お部屋のインテリアの邪魔にならないのも嬉しいですね。

住まい全体を常に適切な温熱環境に

夫婦だけの時は、とにかく自分たちの利便性やアクセスを重視していた方も、子どもができると今まで気にならなかった条件も増えてくるもの。子育てに一番最適な環境を考えたとき、都心と郊外ではどちらが良いでしょうか。

換気をしても室温が変化しない? 「全熱交換換気システム」

次に山家さんが教えてくれたのが「全熱交換換気システム」です。「換気時の排気の際、汚れた空気と一緒に捨てていた熱を給気時に回収して室内に戻す」という仕組みになっています。少し難しい言い方になってしまいましたが、例えば「通常は冬に換気すると部屋の暖かい空気が出ていって冷たい空気が入りこむ」というところが「入ってくる空気も暖かくなる」ということです。

『室内の熱を約70パーセント再利用することにより、空調負荷を軽減できるため、省エネにもつながります』(山家さん)。そしてこの全熱交換換気システムにも空気清浄機能が。PM2.5対応のフィルターが内蔵されているため、汚染物質を約95パーセント捕集してくれます。また、全熱交換換気システムに内蔵されている熱交換素子は紙でできているため熱だけでなく湿度も交換します。ここでも空気環境の維持が徹底されているのですね。

床暖房に加え、浴室・脱衣室への暖房も採用

今や新築住宅では珍しくなくなった床暖房ですが、この物件ではリビング・ダイニングに加え、キッチンやDENにも装備されています。料理中のママや、DENを書斎で使う仕事中のパパも、床暖房は室温をムラなく均一に暖めてくれるので快適に過ごせます。『床暖房って一度味わうとやめられないですよね。エアコンは空気中のホコリを舞い上がらせてしまいますが、床暖房ならその心配もありません』(山家さん)
そして、体感温度が変化しやすいお風呂場や脱衣室にも暖房機が設置されていました。急な血圧変化によって起こる意識障害などの「ヒートショック」も、浴室と脱衣所の寒暖差をなくすことで予防できます。

冬は暖か、夏は涼しく。樹脂製サッシ

『このファインコート等々力 桜景邸の一番の魅力は断熱性能です』と語る山家さん。
せっかく部屋を暖めても、暖かい空気が逃げてしまっては意味がありません。暖めた空気が一番逃げていく場所。それは、窓です。そんな熱の出入りの一番多い場所には、樹脂製サッシで対策しているのだそう。
2種類のサッシでできた窓の見本を触ってみると、一般的なアルミサッシで作られた窓はひんやりと冷たい触り心地。対する樹脂サッシの窓は、「あれ? 冷たくない!」この樹脂窓の断熱性を分かりやすく説明すると、こうです。氷水を入れたコップを部屋の中に置いておくと、アルミのコップは冷えやすいので表面に結露ができますが、樹脂や木のコップは結露ができにくく、熱を伝えにくい素材であると言えます。そのため、冬は暖かく、夏は涼しい。窓が大きい部屋でも、一年中快適に過ごせるというわけ。『ガラスにも “気体の断熱材”ともいわれるアルゴンガスを注入してあることにより、断熱性を格段に高めています』(山家さん)

断熱効果を考えると、窓は少ない方がいいのではと考えてしまいますが「ファインコート等々力 桜景邸」では大きな窓が採用されています。『ファインコートはデザインや窓から見える景色にもこだわりを持ってつくっています。今回のスマートウェルネス住宅においても、窓の量を妥協したりせず、断熱性能を高める工夫を施しました』(山家さん)

通常の2倍の分厚さ! 東北地方と同等基準の断熱材

そして、次なるお部屋に用意されていたのは断熱材の見本。その分厚さに驚きました! 主に東北地方で求められる断熱基準と同等の性能を満たすように作られているというこの物件は、他の物件の約2倍厚い断熱材を屋根や天井に使用しているそう。夏場は屋根からの熱が小屋裏にこもって各部屋の室温にも影響しますが、この断熱材なら夏場の外気の熱を遮断し、冬場は室内の熱を逃がしません。これも一年中快適な温熱環境を保つための工夫です。

蓄電池とエネファームで賢く創エネ。賢く省エネ。

こんなに最先端機器がたくさん入っていたら、電気代もかさむのでは……。なんて編集部の心配は不要でした。そう、ついていました!一日の生活リズムに合わせて「発電」「蓄電」「給電」をしてくれるシステムです。『蓄電池は家族が眠っている間、夜間の安い電力を蓄電します。朝、家族が活動を始めると、蓄電池で貯めた電力の供給が始まり、日中に掃除や洗濯をするときは、蓄電池による給電からエネファームによる発電に切り替わります。そして家族が帰宅した後の夜の電力使用ピーク時には、蓄電池とエネファームの両方が稼働します。エネファームには生活パターンを自動で学習する機能が付いているので、その家庭にあったパターンで自動運行してくれるんですよ。蓄電池・エネファームは切り替わる時間を自分で設定することもできます』(山家さん)

日中に必要な電力は、ほぼエネファームだけでまかなえるそう。電気代の節約も期待できそうですよね。『シミュレーションでは年間で電気料金が約9万円安くなる想定です。また、停電時には蓄電池からトイレや冷蔵庫など必要な場所に電力を供給できるよう、自動で切り替わる設定がされています。エネファームには水が常時140リットル貯まっているので、万が一の災害時などに水が使えます』(山家さん)

見えないものを“見える化” HEMSでお家の環境を簡単チェック!

室内の空気環境がどうなっているかは、ニオイは何となく気づけても、空気が汚れているのは目に見えないですよね……。『大丈夫ですよ。あちらにセンサーがついているのがわかりますか? あのセンサーはニオイ・ハウスダストのセンサーになっていて、HEMSというシステムにつながっているんですよ』(山家さん)
今回採用しているHEMSは、家全体のエネルギー使用状況はもちろん、さらに空気環境まで見える化を実現したシステム。『たとえばHEMSで空気の状態を見て、今は空気が汚れているから空気清浄機を強めにしよう。などとコントロールできます』(山家さん)すごい!今は空気環境まで見える時代になったのですね! エネルギーの使用状況が見えることで省エネの意識も高まりそうです。

『このファインコートには色々な最新機器が取り付けられていますが、空気清浄機や換気システムは埋め込み型になっており、部屋のインテリアの邪魔をしません。しかしこういった設備は備わっているだけでは意味が無いので、住む方にはHEMSを通して100%、いや、120%存分に設備を生かしていただきたいです』と語った山家さん。

“見えないものへの対策”が充分に備わったスマートウェルネス住宅。ラボでの体験でより一層その魅力を感じることができ、住まいと健康についての興味と関心がさらに高まりました。みなさんも是非一度、今暮らしているお住まいの空気環境、温熱環境について見直してみてはいかがでしょうか。

*この物件は完売しました。記事は2016年4月25日取材時点のものです。

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