みんなの住まい

「オトナが愉しむ流山」! こだわりショップ巡り

約10年前のつくばエクスプレス(TX)開業から、今もなお駅前開発や新築マンション建設が進む千葉県流山市。大型ショッピングセンターもあり、“新しい街”という印象を持つ方も多いかもしれませんが、古くは醸造業で栄え、美しい運河や風情ある街並みなども見られる歴史ある街です。今回は、夫婦や親子で訪ねたい、とっておきの素敵なスポットをご紹介します。

流山の森の中に現れる癒しのお店「Cafe ONIWA by Innocent garden」

流山市の西側、東武野田線の運河駅から利根運河の土手沿いの歩道橋を渡ると見えてくる古民家がCafe ONIWA。季節によって変わる色とりどりのお花を見ながら、森の中に続く細い道を歩いた先にあります。扉を開けると、緩やかな空気に包まれた空間が広がります。


古民家を改装した店内には靴を脱いで上がります

右手には全粒粉や自家製つぶあんなど体に優しそうな素材を使った手作りスコーンが、左手には作家ものの器が並びます。

2階の喫茶スペースには、テーブル席とカウンター席が

昼時になるとすぐに店内は満席。この日は「主婦のお友達から美味しいと聞いて初めて来てみた」という方や、写真を撮りながら食事を楽しむ若い方の姿もあって、幅広い年齢層の方が訪れていました。ご近所の方だけでなく、遠くから車で来る方も多いのだとか。

この日替わりランチは、お野菜がいっぱいで嬉しい「豆と野菜のメキシカン風スープ」

野菜は有機無農薬野菜と自然食品を取り扱う、地元流山の八百屋「真澄屋」から仕入れているそう。「流山には美味しい野菜がいっぱいあるんですよ」と教えてくれました。

明るい笑顔が素敵なstaff。左からAsaちゃん、Keiちゃん、Ioriちゃん。

気さくな接客は訪れる人をリラックスさせてくれて、常連のお客さまが多いのも納得です。ガーデンプロデュースをするというオーナーが流山の豊かな自然環境を気に入って、この場所にオープンさせたのだとか。「このお店をきっかけに、『衣食住』あらゆるジャンルの個性豊かなつくり手をご紹介していければと思います」とのこと。店名の「ONIWA」の“WA”は“輪”。人と人とのつながり(輪)で出来上がったお店だから、どこか懐かしい、心休まる空間になっているのかもしれませんね。

ほっと一息つきたい時にお店を訪れて、美味しいお食事と会話を楽しめば、今まで経験したことのない感動に出会えるのではないでしょうか。

「Cafe ONIWA by Innocent garden」
〒270-0101
千葉県流山市東深井534-2
TEL:080-9705-0020

流山の四季を伝えるフランス菓子「Les Temps Plus」

流山おおたかの森駅から徒歩4分のところにあるフランス菓子の店「Les Temps Plus」。「この間のね、クリスマスケーキが美味しかったよ。ありがとう!」と手を振って帰る子どもの姿もありました。ケーキ・パン・焼き菓子・チョコレート、さらにアイスクリームまで取り揃えた店内と店の前にはイートインスペースも用意されています。


ショーケースに並ぶ、たくさんの美味しそうなケーキ。チョコレートやコンフィズリーも全て自家製

オーナーの熊谷シェフは千葉県出身。フランスや数々の有名店での修行を重ね、本場フランスのパティスリー(スイーツ以外にもパンなどたくさんのメニューを提供するお店)を作りたいと2012年にこの店をオープンさせました。「さまざまな美味しいもので、地域の方に喜んでもらいたい」と語ります。

美味しいケーキを食べてもらうために、素材にこだわることはもちろんのこと、素材から手がけることもあるそう。この日は完売していた千葉の名産である落花生を使った「カカウェット」は、落花生の加工から店舗で行うことで、香り高い風味を堪能できる逸品だとか。

マスカットティーの爽やかな風味とピスタチオのコクが後を引く「ドゥ パルファン」(左)。一番人気の「ピスターシュ グリオット」(右)は酸味と甘みのバランスが絶妙

イートインスペースでは子どもを幼稚園や保育園に預けてひと段落したママ達が束の間の休憩を楽しんだり、夫婦でのんびりお茶をする方も。お天気の良い日はテラス席でケーキを楽しむのがおすすめです。チェーン店ではなく、地域に根ざした質の高いお店があると、その土地への愛着がより一層深まりますよね。

「Les Temps Plus」
〒270-0114
千葉県流山市東初石6-185-1 エルピス 1F
TEL:04-7152-3450

シンプルでクセになる「央製パン堂」

流山セントラルパーク駅から徒歩10分ほど。真っ白な外観が目を引くパン屋さん「央製パン堂」。どこからともなく、ふんわりといい香りが漂ってきます。


2015年5月にオープンした「央製パン堂」は、午前中には多くのパンが売れ切れてしまうほどの人気店。シンプルであることをコンセプトとしている町の小さなパン屋さんは、店内もシンプルでいてぬくもりのある雰囲気です。パンにも不要なものを入れずに作ることを心がけているそう。

自身の生まれ育った流山の方々に、美味しいパンを食べてもらいたいという願いで、この場所にお店を構えたという梅澤和矢シェフ(右)と女性スタッフ(左)。スタッフの雰囲気とお店の雰囲気がピッタリ! 1日に焼くパンの種類は30種類ほどで、特にハード系のクラッシックなパンが人気だそう。確実なご購入の場合は予約も受けてくれるというのが嬉しい。「またいつでも遊びに来てくださいね」と、笑顔で送り出してくれました。

左:たくさん並んだパンはどれも美味しそう。右:さりげなく食パンの形をしたキャッシャートレーも可愛い

こだわって丁寧に作られたパンを食卓に並べる瞬間。1日のスタートに、地元の方の笑顔を思い浮かべながら食事ができます。つい「また今日も……」と足を運んでしまいたくなるお店です。

「央製パン堂」
〒270-0153
千葉県流山市中307-3
TEL:04-7150-2066

本物のみりんの味を伝える「かごや商店」

流山には、江戸時代から明治大正にかけて商業の中心として栄えた歴史ある老舗が点在しています。1941年創業の地元酒屋「かごや商店」もその一つ。オリジナルブランドの地酒や、白みりん発祥の地、流山の古式造りを再現した極上本みりんを取り扱っています。


かごや商店の扱う「流山本みりん」は、国産もち米を100%使用した昔ながらの古式造り。この「流山本みりん」は、昔からお付き合いのある「窪田酒造」で造られています。雑味を残さないために機械で圧を加えず、自然濾過でゆっくりと搾られるため大量生産が出来ません。

左:「流山本みりん」は手間のかかる製法で作られたこだわりの逸品 右:「小倉ベーカリー」の「こぼれ梅マーム」

みりんの搾りかすを使った「こぼれ梅マーム」は、店から車で8分ほどのところにある「小倉ベーカリー」とのコラボ商品。素朴な味が人気で、こちらも販売するとまとめ買いする人が後を絶たないそう。「この店を訪れた人には小倉ベーカリーさんを紹介できますし、逆に小倉ベーカリーさんは当店を紹介してくださったりします。地域の仲間と一緒になって、多くの方に流山の街の良さをお伝えしていきたいと思います」と金子さん。昔ながらの老舗が新しい店とコラボするなど、地域の人たちは街の活性化にとても意欲的です。

かごや商店三代目の金子さん。かごや商店の運営するクックパッドでは、みりんを使ったスイーツなど幅広いレシピが満載とのこと

「かごや商店」
〒270-0176
千葉県流山市加5丁目1708
TEL:04-7158-1151

地元の採れたて野菜の魅力を引き出すレストラン「丁字屋 栄」

かごや商店から南に下ること車で2分。この辺りは土蔵造りの古い家屋や、商家が点在し風情ある街並みが楽しめます。
大正12年築の「丁字屋 栄」では、風情ある空間で流山の野菜を使ったフレンチ、イタリアンが楽しめます。


左:チーフの古水さん。ディナーは完全予約制のシェフおまかせコースのみ。ランチは気軽にピザやパスタが楽しめ、2階席まで満席になるほど

都内の星付きレストランで働いていたというチーフの古水さんは、いつか自分の住まう流山でお店を持ちたいと思っていたそう。「流山には豊かな環境があり、美味しい野菜を作る農家さんがたくさんいます。その素材を活かす料理を提供できるお店を作りたかったんです」と言います。

お店で使用する野菜は近くの農家から、その日に採れたものを直接仕入れているそう。毎朝、届けられる野菜を見てから、その素材が活きるようメニューを決めています。

「野菜はフォアグラの付け合わせではないです。フォアグラに負けない、力強い美味しさの野菜が手に入ったので使いました」という、フォアグラのポワレ(上写真左)。ソースには地元のみりんを使用しているそう。パンにつくアンチョビバターはハーブの香りがクセになる味(上写真右)。

ディナーでの一皿「合鴨のサラダ仕立て」。合鴨の下には今が旬のカブやスティクセニョールなどが隠れていた

お店では、お持ち帰りのオードブル(予約制)や、パーティープランなども用意していて、女子会やママ会などにも利用されています。「流山は若いファミリー世代も増え、子育てのネットワークも充実しています。これからとても楽しみな街になっていくと思いますよ」と、教えてくれました。

「丁字屋 栄」
〒270-0164
千葉県流山市流山1-5
TEL:04-7192-7953

「母になるなら流山」といったコピーで、子育て世帯の暮らしやすさも注目を集めている流山市。ゆっくり奥まで歩いてみると、古き良き街並みと新しい街並みがうまく調和し、心地よい空気が作り出されていることに気付かされます。「豊かな自然に囲まれて、こだわりの生活を追求したい」という方はもちろん、地元の人たちの温かさに触れながら、子どもから大人まで幅広い世代の人が暮らしを楽しめる街でした。

パークホームズ流山セントラルパーク

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